ミスター虎の正体←阪神0×2中日

今季は新井貴浩を補強し本気で優勝を目指し最も近づいたという意味では集大成のシーズンになったが，首尾良く行かないのがプロ野球。

岡田監督の野球をおそらく100試合以上生で見てきたが，年ごとに少しずつ違いが見て取れた。就任初年度の2004年度は周囲の雑音を振り切って鳥谷敬をフルに使い，金本知憲を4番に据えた。反面，投手陣は星野監督の遺産をそのまま引き継ぎ，あまり動かない継投で星を多く落とした記憶がある。藤川球児はこの年あたりからリリーフとして芽が出てきた。

2005年のセリーグ優勝は前年の反省がしっかり生かされ，7回以降の継投をシステム化してしまうことで継投には「素人」の監督が楽に采配できる形になった。

2006年はドラゴンズを猛追し落合監督を涙させた。その前段階としては2005年から何かを変えようとして何かがうまくいかないということがあった気がする。ＪＦＫに依存する投手陣はこの頃から慢性化し，2007年は「井川慶さえいれば」というシーズンになった。

この監督にこの選手あり，という意味では藤川・鳥谷・金本はその筆頭であるし，関本賢太郎・林威助だって岡田に見いだされたと言えるだろう。欲を言えば投手陣にもっと出てきてほしかったが，岡田に言わせればチャンスは十分与えたと言うことだろう。

そんなわけで言葉を連ねれば尽きないが，楽しい野球を見せてくれて本当に感謝。

次の監督はもうだいたい決まっているようだが，ここ数年安定して上位につけていることを鑑みれば，調理方法次第でどんな結果にもなりそうだ。個人的にはＪＦＫを前向きな形で解体し，金本を5番に置いたクリーンアップを見てみたいし，2番打者の定着などなど宿題もたくさんあると思う。

今季のこの敗退を一番悔しがっているのは新井だろうし，来年は本塁打数をはじめあらゆるところで今年を上回ってくれると期待したい。その新井を中心に各選手が持ち場で輝く野球を見せてほしい。

虎党は悔しい思いで残りのＣＳ・日本シリーズを見ることとしよう。来年は必ず現場にいると信じて。

みなさんはどう思いますか？
人気ブログランキングも要チェック!1位は勿論あのブログ!