井口獲得の波紋←監督×フロント?

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ロッテにとって井口獲得は“脱バレンタイン”の象徴的な出来事だ。球団は昨年末、指揮官に今季限りでの契約打ち切りを伝えた時、チーム編成の主導権も奪っている。井口は球団主導で補強した初の大物選手となった。
交渉には旧知の瀬戸山球団社長、石川球団副代表が乗り出し、将来の監督候補の含みまで持たせた。井口が苦慮していた、英語で育った子どもの教育には「学校紹介とか、できることはやる」(同社長)などと球団を挙げて最大級の誠意を示した。これらの過程を踏まえると、当然この補強の成否については球団が責任を負うことになる。
さらに瀬戸山社長はこの日、契約には起用法にかかわる条項があることを認め、それは監督も侵せない“聖域”であると示唆した。井口と守備位置が重なるロッテの二塁には、昨季台頭した根元がいる。実績の差は明らかだが、井口には周囲の雑音を封じるためにも、力の差を見せつけることが求められる。三顧の礼で迎えられた陰には、相応の重圧もある。(サンスポ)
監督とフロントは根っこではチームを勝たせたい,動員を増やしたいという点で一致しているが,そのプロセスでは相反しているところがある。今回の件はそれがあらわになった形で,ズレータの後釜のような強打者を求めわざわざ自らキムドンジュ獲得に動いたバレンタイン監督と,バレンタイン後を考えて新たな顔を求めた(もちろん実力・実績も)フロント側,といったところだろう。

今季限りの契約でいつ空中分解してもおかしくないバレンタイン・ロッテだが,契約条件に起用ノルマまで載せられた選手が送り込まれてますます混迷の予感。ただし,ブレイク当時はやんちゃな若者でしかなかったような西岡や今江もいい大人な年齢になって,選手達も自分とチームの勝利だけを求めてかみ合えば上位につけられそうなマリーンズでもある。

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