勢いは北のエースに止められた←北海道日本ハム3×1福岡ソフトバンク@札幌

仕事の都合で，私がテレビを見ることができたのは8回オモテ1死1塁で本多の打席からだった。1死1塁というのは守る側からすれば幾分余裕はあるがこれ以上のピンチは嫌というところで，攻撃側からすれば非常に中途半端であって，バントで送るのか強攻策か迷えるところ。本多は釣り球に手が出て中途半端なライトフライ。続くカブレラはダルビッシュの術中にはまり変化球を空振り三振。かくして北海道日本ハムはあとアウト3つでパリーグチャンピオンに王手となる。

福岡ソフトバンクのマウンドには柳瀬が上がっていた。テキスト速報で見るに、福岡の継投はかなり早期に行われていて、わらをもすがる思いでルーキーに託されているような状況がうかがえる。柳瀬はピンチを作ったまま同僚の藤岡に引き継いだ。結局アンラッキーとも言えるヒットで加点され，重い失点となった。

9回のダルビッシュも驚く落ち着いていて，走者を2塁に置いても気を散らすことなく最後のアウトを三振にした。

福岡ソフトバンクは毎回のようにランナーをためていたようだが，終盤の雰囲気からすれば焦っていて，ダルビッシュを狂わせることは最後までできなかったようだ。第1ステージを大逆転で勝ち上がった勢いを生かすと言うよりは，今季先発投手として結果を出してきた斉藤と和田を使ってしまったというネガティブな部分が出たのかもしれない。

福岡としては，自分たちが優勝するためには3試合連続でがけっぷちの戦いを強いられることになった。今日うまくいかなかった継投をどう捉えるのか，また明日起用されるであろう日本ハムの八木をしっかり打ち込めるか，注目点は多い。