讀賣が失ったもの・失うもの←川相引退と桑田退団

中日は14日、川相昌弘内野手(42)が今季限りで引退すると発表した。15日に引退会見、セレモニーを行う。来季は、中日の内野守備走塁コーチに就任する予定。(読売新聞)
キャリアの大半を讀賣で過ごしたのに,引退間際の不体裁で貴重な人材を失った。中日の落合監督の抜け目ないところでもあるが,こういった積み重ねが伝統球団をダメにしていくということをよく理解して欲しい。

川相氏に関しては,讀賣球団が引退勧告をしたが,氏は現役にこだわり,中日が名乗りを挙げてそのまま移籍。昨年今年とコーチも兼任して,中日の囲い込みはすでに完了していたが,よき指導者にも飢えている讀賣にとっては痛い話であろう。
【訂正】3年前一度本人が引退宣言したが、中日にて現役続行することになった。(けれども讀賣側とすればそのまま中日にいることは想定の範囲外だったかもしれない)

同じ話は桑田選手の問題でも言える。まだ現在進行形なのでどうとでも変化しうるが,この問題を間違えば讀賣には生涯戻ってこなくなるだろう。幹部もはっきり言えばいい。「讀賣は若手への移行をとにかく進めたいからここは君の働き場ではない。けれど,他の水を知るという意味でも他球団で勉強して戻ってきて欲しい」と。

楽天が桑田のことを当初興味を示し後日撤回したのはタンパリングの疑いなどを否定するためかもしれないし,必ずしも興味がゼロというわけではなく他の球団も手を挙げうる。そんな状況で讀賣がどんな動きを見せるのだろうか。