来季どうなる「竜虎対決」←それぞれのオフ

驚いたのは,中日ドラゴンズ高橋光信選手を戦力外としたことだ。今季は確かにそれほど輝かなかったが,それでも右の代打切り札として貴重な存在だった。まだ31歳と若く,見切るような存在ではないと思われるだけに意外であり,その裏に若手の台頭を待ちわびる落合監督の気概がうかがえる。次の中日の目標は間違いなく日本一にロックされており,リーグ連覇の先を見据えている姿勢は脅威だ。

一方で,阪神タイガースではさっそく入団してきた広沢コーチが桜井を指導という記事があった。桜井と言えば,毎年オープン戦に出てきては1本か2本ほど驚くような飛距離のホームランを打つ期待の若手だが,高校からの同期には千葉ロッテの今江がおり,おちおち二軍に居座ることはできないだろう。来季は必ずや一軍の甲子園で春にしか打たなかったホームランを夏・秋も見たいものだ。

また,井川の問題が再燃しつつあるが,なにやら大リーグでの希望球団は西海岸にあるところとまで言っているらしい。立地面で希望を言うのは勝手であるが,もし今オフの交渉でタイガースがあっさりポスティングを許すとすれば,昨オフにすんなり話が終わって残留した際に何らかの念書があったのでは,なんて黒い推測もできてしまう。ここまで阪神を愛さない選手をいつまでもとどめておくことには疑問が生じる部分もあるが,それでも15勝を計算できるような投手を簡単に外にやってはいけないだろう。