いよいよキャンプイン!!!プロ野球が動き出す

京阪神は今日明日で今冬初の本格的降雪らしいが,今日が正月,春到来のようなものである。

今は昔と違い,キャンプというのはチームの完成度を高めるためのフェーズであると考えられる。それは,昔より各選手のオフが短く,年が明ければ自主トレを始めており,キャンプの時点では「体を目覚めさせる」というよりも「野球をうまくなる」状態になっているように見えるからである。

そんなわけで,各チームとしてまず何をすべきかというのをそれぞれ箇条書きにしてみたい。考えてみると,選手よりも監督の作業が大事だと言うことがわかる。

日本ハム:小笠原・新庄と得点源を失い方針転換が迫られる中で今年どんな攻撃を企てるのか。さらなるスモールベースボールに向かうのか,新外国人に依存するのか。
ソフトバンク:各ポジションのレギュラーをしっかり固定したい。ショート川崎とDH松中くらいしか固定されていないのではないだろうか。多村をどう使うかがカギか。
西武:先発投手のコマをきっちり揃えて開幕を迎えたい。新外国人を既定路線にせず,ドラフトで獲った若手が食い込めるか注目したい。
千葉ロッテ:私は現時点でここがプレーオフ最右翼にいると考えている。全体のバランスが非常にとれていて,あとは各選手がコンディションを上げてシーズン通して働ければよさそう。レギュラーが若干抜けてその穴埋めも利くだろう。
オリックス:新外国人監督が来て,今こそひとつになるとき。さっそく今日清原と衝突したようだが,とにかく精神的なところがこのチームは大事ではないか。オフにいろいろ騒ぎもあったことだし,「心の野球(by桑田真澄)」を見せて欲しい。
楽天:今年も我慢の年だとは思うが,マー君(田中)を含めて一つでも多く勝って経験を積んで欲しい。

中日:今のままでプレーオフは安全圏。日本シリーズで味わった屈辱を晴らすにはやはり川上に次ぐ第2エースの存在が欲しい。あとは驚くような若手の台頭があると将来に向け本当に強いチームになるだろう(おそらく起用の機会は増えるだろう)。落合監督が今シーズンをどう戦うか大いに注目したい。
阪神:ここもプレーオフは安全圏。岡田監督のタクト次第だが,今1.5軍あたりでひしめいている若手・新外国人投手の中から1人か2人図抜けた存在が欲しい。ポスト井川などと高望みはしないが,常勝軍団に定着するには今年が勝負。
東京ヤクルト岩村が抜けた穴はもちろん痛いが,古田PMが2年目ということで余裕を持ってシーズンを迎えられるだろう。とはいえ昨季までと同じような野球では下位球団からの押し上げを食らうだろう。
讀賣:例年になくマスメディアの注目度も低く,期待度も微妙になってきている。このままでは開幕もそれほど盛り上がらないかも知れないが,勝ち続けることで盛り上げることはできる。選手一人一人がチームのどんなポジションを担うか考えて向上することだろう。
広島:プレーオフ進出のためには信頼ある中継ぎ投手が2名程度必要。「JFK」に例えられるような方程式ができればこのチームは意外にやるだろう。
横浜:大矢体制になってここ数年のベイ野球が一度振り出しに戻ったと考えたい。プラスに言えば原点回帰。渋い補強をうまく活用して上位進出を目論みたい。

こんなところだろうか。現時点での印象に過ぎないが,プレーオフ圏内にありそうなのは千葉ロッテ・西武・福岡ソフトバンク,中日・阪神と言ったところだろう。キャンプでどんな変化が出てくるのか楽しみで仕方ない。