火のないところに←大相撲の八百長疑惑

4日に東京・国技館で行われた日本大相撲トーナメントで、横綱朝青龍本場所並みの強さで快勝。優勝賞金250万円を含めて、300万円を手にした。
2回戦から登場した朝青龍安美錦豊ノ島垣添栃東を下して決勝へ進出。最後は通常の本場所では当たらない同じ高砂部屋朝赤龍と対戦し、寄り切った。
一部週刊誌の八百長疑惑報道で騒動になっているが、この日は「いい相撲を取りたい気持ちが強かった」と横綱。賞金は若手のチャンコ代として気前よく振る舞うことを決めた。
この「チャンコ代」が平素の八百長の謝礼ととられなければよいが…。

大相撲に八百長があるかどうかなど本人達のみぞ知ることであり,その存在を信じたくはない。けれどもここのところ「一部週刊誌」では安倍政権にボディブローをくらわせるようなスクープに成功しており(本間税調会長の件),信憑性が増しつつある中での騒動であって,協会も真摯に対応せざるを得ないと言う向きがある。

記事がデタラメなのかもしれないが,ここのところの朝青龍の強さ・結果を見ていればそんなこともあるやもと思ってしまうような圧倒ぶりである。裏を返せば,他の力士達,とりわけ大きく引き離された数人の大関達にその批判の矛先が行ってもいいようなものである。横綱が負け続ければそれは引退を意味するが,ここまで一人勝ちする姿はそれほど求められたものでもないだろう。

個人的には,朝青龍を嫌悪し記事を支持するような力士の登場があればもっとおもしろいのではと思ってしまうが,それは愚かな発想である。ともかく,実力的に朝青龍に迫る存在が求められているのは確かなのではないか。