ケガ人続出の春季キャンプをみて

連日,プロ野球ファンをハラハラさせる「故障」「離脱」の言葉。キャンプインから2週間足らずだが,各チームの主力が相次いで故障し,離脱している。阪神では赤星を筆頭に福原,安藤,ウィリアムス。讀賣ではそもそも上原が2軍スタートでありその上門倉が離脱へ。福岡ソフトバンクでは小久保,松中と揃って故障している。故障の程度はそれぞれあるだろうが,それにしても連日多すぎないかとも思う。

やはり,プロ野球選手とてオフはしっかり休むべきなのだろうかと思う。とにかくここ数年,プロ野球選手にはオフがない。秋季キャンプが終わっていったんはシーズンが終わるが,いてもたってもいられないのか自主トレの開始スケジュールが年内であることもざらとなっている。もちろんオフと言えども契約更改があったり,近年はファンサービスの需要がありイベント関係の仕事も多いだろうが,野球から離れる時間があまりに短いことは決して良いことではないのではないだろうか。

キャンプのスケジュールも年々タイトと言うのか,実戦モードに入るタイミングが早まっている気がする。自然と仕上がりも早めなくてはならないので,その分負担がかかる。

こうなってくると,アメリカ式の春季キャンプでもいいのではないだろうか。つまり,体を作るのはすべて自主トレに任せ,2月中旬に集合する。主に紅白戦を消化しながらすぐにオープン戦に向かうという形である。

選手達も自主トレの地を沖縄やグアムなど温暖なところをきちんと選択しているし,やるべきことを理解している。オフをもっと大事にするためにも,キャンプのあり方をもう一度考え直すというのも一案ではないだろうか。