次へ進めない←広島3×2阪神@倉敷

近年相性の良かった地方巡業でも3連敗,今の勢いや今季のチーム相性に勝ることはなかった。結局,阪神は9連敗を何とか讀賣戦で止め,今季はお得意様と断定できる東京ヤクルトをスウィープ(3タテを今はやりの言い方で)したのみで,同一カードで大きく負け越したチームからの連敗を加速させたのでは貯金をゼロにするなどという次の目標は達成できそうにない。明日も甲子園に戻るとは言え今シーズンに入りお得意様にされている横浜ベイ。前回も讀賣に負け越したものの阪神にはきっちり連勝した。

連勝のよかった記憶を掘り起こす以上に,4月から5月にかけての9連敗の反省が必要である。また,その反省が実になったとき明日以降の甲子園で何らかのいい結果が出るに違いない。

よくいろいろなところで議論になる「岡田采配」だが,こと攻撃面では一切采配をしないことが采配になっている。あえて挙げるなら,ゲームが始まってからの代打指示,今であればそれにともなう打順変更・シート変更,つまり人の出し入れや移動でしか采配をしないということがあまりに露骨で,それが他球団からすれば「(エンドランなどで)動かないチーム」としてレッテルを貼りやすい原因になっているのではないだろうか。

これについては,選手達が自主的に動くことも考えてほしいと思う。エンドランなど大きな動きはベンチからの指示がなければできないだろうが,セーフティを試みる,単独盗塁をするなどは選手がすすんでやってみせてほしい。特に負けが込んでいるときは開き直っていてもいいではないか。

ピッチングについても,もう四球は見たくないと言うのがファンの共通認識と思われる。大事なところで結果的に生まれる四球は仕方ないが,その四球を仕方ないと思わせるためには他の場面で極力出さないことが必要だ。打たれてのピンチであれば仕方ないが,先頭打者がピッチャーで四球で歩かせることの意味はゼロしかない。

この3連敗によって4連勝の喜びはほとんどなくなった。明日からは違う阪神タイガースの一歩としたい。