今日からいこう←阪神3×2@甲子園

昨日の轍は踏まない,選択肢はウィリアムスの2イニングス起用だった。何かと議論が飛び交う「岡田采配」だが,JFKという看板がある以上,好調な投手にがんばってもらうという意味では今一番調子の良さそうなジェフに長く投げてもらうというのは妥当だろう。そして,狩野のリードかベンチの指示か本人の気変りか,変化球を多投し直球を生かすという大人の藤川球児が9回をしっかりしめくくった。勝ち方としてはまさに阪神のパターンにはまった強いものだが,連敗の重みによりまた違った1勝に見えてくる。

この連敗,反省点を集約するなら打線に対してだと私は考える。先制点がとれない,チャンスで点が取れないと言うのは(特に後者は)投手にとってもストレスになるだろう。投打のかみあわせなんて言葉もあるが,打あっての投ではないだろうか。昨日・今日の試合でかなりいいところまでいったのは先制して逃げ切る展開に持っていくことができたからであり,連敗中はほとんどやりたいことを相手にやられたのだから勝てない。

また結果として,連敗前と後で打線がぐちゃぐちゃになってしまったのはこれからの心配でもある。今日も勝ちはしたが,いつ自分が打席に立つのかわからなくなるほどの交代が行われ,決していい状況にはない。1番鳥谷・4番金本・5番今岡以外は流動的なメンバーでは残り100試合以上もあるのに流れをつかめないのではないだろうか。少しずつでいいから打線をいち早く固定することが軌道修正にもつながるだろう。

また,早い回に勝負をしたいというのであれば一昨年のJFKの形に戻し,藤川を7回に持ってくることにしても良いと思う。そもそも藤川がクローザーにまわった経緯は久保田の不調であり,現状それは解決されたと言って良い。この段階で2005年型JFKに戻すことでやはり他球団も警戒してくるのではないだろうか。

ともかく阪神は連敗中に姿を変えることとなった。これからのタイガースがどうなるか,それが秋の笑顔につながる。