「強いチーム」とは←阪神0×1福岡ソフトバンク@甲子園

今晩の関西地区は,異なる4つのテレビ局が甲子園球場での阪神福岡ソフトバンクの中継を行っていた。地上波では読売テレビサンテレビ,そしてCSでGAORAが生,skyAが録画で放送してくれる。この中で試合内容をすべて流すのは難しいのが地上波の読売テレビだが,今日は福岡放送も同時に放送があったため,いつもホークス中継の解説をしているであろう長池徳士さんがいつもの川藤さんと並んでいたため,ホークス目線のタイガースの印象を随所に伝えてくれて,試合全てを流しうる他のチャネルに比べ不便であっても得るべきものはあったように感じる。また,今後交流戦も含めてそれぞれの地方での中継の楽しみ方の一端を垣間見た気がする。

さて,今日昨日の試合内容は大まかに言ってしまえばほとんど同じで,チャンスをモノにしたチームが勝って逃したチームが負けたということだ。何より驚いたのは,ソフトバンクが我が阪神と同じ状況に陥っている点であった。

ここのところの阪神打線は,全員がチャンスメイカーでありそれゆえ全員がチャンスブレイカーでもある。チャンスはモノにしなければ点にならない。結局,1死3塁といった得点の確率がすこぶる高い状況にならねば点にならず,そうでなければ一発に依存することになるが,現状では林・金本・鳥谷までしかその期待は持てない。対するソフトバンクも,決める人材に事欠いている様子で,勝負所の6番打者に両リーグ通じての首位打者大村を置いたりしなくてはならない状態だった。

今日の試合は,阪神の絶対的守護神藤川が打たれ負けたが,阪神はホークスの守護神を打てなかっただけのことである。そういえば,今季の藤川はどこかおかしい。1点差を逃げ切ることもままならず,2点差以上か開き直れるビハインドの状態でしか安心して見ていられない。しかも昨季まで違うのが,最初から最後まで四球で崩れるのではなく,ヒットをかなり打たれているというところである。藤川がすばらしいストレートを持っているのは確かなことだが,すばらしく見せる演出が今後大事になってくることだろう。

また,意見するのは1度ではないが,今季も結果的に藤川が投げればその後得点する試合が非常に多い(もっとも藤川投球の後攻撃することは少ないが)ことを見ると,KJFリレーよりも久保田を後ろに置くFJKリレーに戻すことを奨励したい。希代のストレートを放る藤川は球場の雰囲気を変えてくれる勝ち運を持った存在なのではないだろうか(ハンカチ王子のごとく)。