多彩な負け方を!←西武4×3阪神@グッドウィル

関西地区でも地上波の放送の頻度が減りつつある。今日はテレビ大阪担当のはずがスカイマーク神戸で試合があってその中継に借り出されたのか,ローカル差し替えがなかった。視聴率を算段に入れなくてはならないというのが何とも痛しかゆしだが,準キー局は(キー局であっても)ローカル局としての面を持つのだからどこかしら放送してほしいものである。

確かに,今の阪神のゲームはおもしろくない。それは勝てないからではなく,負けるときのパターンも,勝つときのパターンも今季は決まり切っているからである。勝つときのパターンは,先発投手が最小限の失点に食い止め,僅差のリードを保って久保田→ウィリアムス→藤川につなぐパターン。負けるときは,先制されてそのまま追いつけないか追いつけてもすぐに勝ち越されて終わるパターンである。

2003年を境目にして,阪神タイガースは強いチームなんだという認識が生まれつつあった中で,ファンも勝つことを主たる目的に球場に足を運ぶことになったのかもしれないが,さらに昔からのファンは「負けの美学」なんてことも言われたが,とにかくプロセスや内容を楽しみにしていたようである。かくいう私も,今のタイガースに不満なのは,勝ってくれないからでなく,多彩な試合内容,もっと言えばいろいろな勝ち方・負け方を見せて欲しいと思うからである。

今日グッドウィルドームに出向いたファンの方々は,負けはしたが上園の我慢の投球,庄田の2安打にわずかな光明を見出して帰路についたかもしれない。勝ち負けなんかより,そんな楽しみを毎日与えて欲しいと思うのである。

とはいえ順位表に目を配れば3位に3ゲーム差余り。できるだけ離されて欲しくないという助平な希望もある。