赤星のこだわりと来年のオーダー←2008年の阪神

赤星は1番打者を強く希望しているようだ。今年2番を打って何とか3割打ったが,窮屈だったのだろうか。

ところで打順というのはそんなに大事なものなのだろうか。1番打者が確実に1番として打つのは初回のみであり,あとは展開によりけりで捉えようによっては何番打者にもなりうる。確か千葉ロッテ(バレンタイン監督)はそんな考え方でオーダーを組んでいるようだ。そうでなければサブロー(大村)を4番に据え続ける発想はなかなか出てこない。

一方で,1番打者は一番多く出番が回ってくるので優れた打者・出塁率の高い打者を置きたいのはゲームを通して当然の発想でもある。

大事なのは,誰の前に誰を打たせ,誰の後に誰を打たせるかという考え方ではないだろうか。ここへきて1番へのこだわりを見せる赤星は,チーム内の立場の変化もあるだろうが,今岡の後(かつ金本の前)の2番は良くて,鳥谷の後の2番を嫌がったのかも知れない。年々獲得することが難しくなっていく盗塁王に近づくためには,前の打者に単打を打ってもらいたくないのかも知れない。出塁率の低い投手の後の1番であれば単打の後の盗塁のケースは自然に増えるという意味で当然それを選びたくなるだろう。この盗塁への強い執着が単に仮説で終わらなければ,赤星を来年1番に置くことはとてもいいことではないかと思う。

そうなると,今季普通の1番で終わってしまった鳥谷の処遇を考えなくてはならないが,今までのプロでの振る舞いを見ていると,どこを打っても同じような成績で終わる可能性が高いのではないか。シーズンを通して2割8分程度,良いときは3割にのるがそうでないときは2割5分をこえたあたりといった印象。ただそれでも今年のシーツよりはひどくないだろうという打算で,あえて3番に置いてみたい。

とりあえず考えてみたオーダーだが,
'1番センター赤星
2番セカンド関本
3番ショート鳥谷
4番ファースト新井
5番レフト金本
6番サード今岡
7番ライトフォード(桜井)
8番キャッチャー矢野'
というのはどうだろうか。やはり林がいないのが痛い気がするということと,6番以降右が続いてしまうところがよろしくないが,7番ライトのバッターはいずれもパンチ力があるだろうし,厚みが増す気がする。

どう考えても来年の巨人軍には見劣りするだろうし,守備力に関しても完璧なものを要求することが難しいが,やっぱり新井の加入で金本を動かす可能性も増したし今年のようなことにはならないと期待できる。オープン戦などで一度は見てみたい打順だ。