日本プロ野球の悲願←コミッショナー・セ・パが統合

「新コミッショナーに加藤駐米大使が就任へ」ということで日銀総裁よりもはるかに長く空席だった日本プロ野球組織(NPB)のコミッショナーの座にようやく誰か座ってくれたということもニュースだが,その脇にあった小さなニュースのほうが大きく感じられた。

日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行(75)は9日、都内でセ・リーグ豊蔵一会長(80)、パ・リーグ小池唯夫会長(75)と会談した。現在進められている、野球協約と社団法人日本野球機構の定款の改定により、今年10月1日からコミッショナー、セ、パ3事務局が統合される。そのため根来代行は両会長に新組織の概要を説明し、今後の統合作業への協力を求めた。「統合へむけて協力してほしいと説明された。うまく進めていきたい」とパ・小池会長は話した。(サンスポ)
メジャーリーグにも「アメリカン」「ナショナル」とリーグが分立しているが,日本の「セントラル」「パシフィック」というのはバスケでいうbjとJBLくらいの違い,Jリーグが2つあるくらいの違いで米国と意味合いがまったく違った。今でこそ交流戦などあって両リーグの協力が垣間見えるが,今でもストライクゾーンが違ったりいわば別の野球をやっている。

このニュースが意味するところはつまり,讀賣巨人軍擁するセントラルリーグ側がパシフィックリーグの成功を認め,共存共栄をはっきり目指すところにある,といえば楽観的すぎるだろうか。日本のプロ野球がひとつになるには巨人の動向次第といったところがあっただけに,もう「巨人対X」という図式だけではやっていけないことを誰もが認識ししているのではないだろうか。

NPBのもとに両リーグがひとつになれば,メリットは多い。ひとつはクライマックスシリーズの演出面。今年までセリーグパリーグそれぞれ分断されたクライマックスになっていたが,米国のように「地区」という新しい軸を入れてそこにリーグ所属を取り払ってひとつのトーナメントで日本一を争うフォーマットも作れそうだ。この「地区」という発想を入れればエクスパンション(球団数拡大)も…となって面白いがどうだろうか。

伝わりにくいかもしれないが,この事務局統一というニュースは日本プロ野球をひとつレベルアップさせるいいチャンスになるだろう。その変化を見守っていきたい。

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