手さぐりの青春←ルー・フォード考

死ぬまでに、この世にある野球に関するあらゆる書物に目を通したいと思っている。

現在はメジャーリーグに新風を吹き込んだ(あるいは埃かぶっていた物が掘り出されたと言ってもいい)データ野球に関する名著「マネー・ボール」を読んでいるが、その序盤にふと思い浮かんだ。

助っ人として期待されているがまだ活躍し切れていない阪神タイガースのルー・フォード。なぜ彼を阪神が獲得したか、推測してみるとOPS長打率出塁率の和)という指標が関係しているのではと思った。

初めて実戦に出た今年2月、最初の打席は見逃し三振だったと記憶しているが、一度もバットを振らなかった。その時に私は「この選手はよくボールを見る選手なのでは」と好感を持った。外国人助っ人の単一イメージとしてブンブン振ってくるというものが定着しているが、ボールを見るという事は四球も増えるはずである。また2004年にはメジャーでほとんど出場し打率.299 15本 72打点という結果を残しているので長打率も比較的高いのではないかと思った。

ただ阪神フロントが犯した間違いがあるとすれば、ベストの成績が2004年だったということか。これでは2005年に打点王を獲得しそこからトンネルに迷い込んだ今岡を見ているのと同じである。「暗黒時代」の補強なども考えると、良かった頃の再来を求める阪神球団の姿勢というのはもはや歴史のようにも感じる。

フォードが今年どんな成績を挙げるか、1年限りで帰国となれば阪神の体質が証明され、来年も助っ人としていてくれる存在だったらOPSがよく当たっているのかもしれない。

以上はあくまでぱっと浮かんだ由無し事だが、データに重きを置いて野球を見つめるのも面白い。

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