どこへ行くかで人生は変わる


米大リーグ挑戦か、日本のプロ球団入りかで卒業後の進路が注目されていた高校球界ナンバーワン左腕、岩手・花巻東菊池雄星投手(18)は25日、花巻市内の同校で記者会見し、日本の球団でプレーしたいとの希望を表明した。

 菊池の会見終了後、両親が校門で取材に応じた。一般市民も取り巻く中で、花巻東のトレーナーを着た父の雄治さんは「真っすぐな気持ちで決めたらいいんじゃないのと言った。近くで試合があれば見に行きたい」と話した。

 母の加寿子さんは報道陣に囲まれて緊張気味。「けがに気を付けて頑張ってくれれば。たまにはうちに帰ってきてほしい」と、プロ入り後の息子を思いやっていた。

何球団が1位指名するかまったく読めない展開だが、どの球団も即戦力ともくろんでいる。

とはいえ、アマの一流選手がプロのキャンプですぐつまづくケースも多く、菊池だってそうならないとは限らない。

菊池の固い意志は、プロのキャンプでもつぶれないという自信に裏打ちされたものと信じて注目したい。