心配ゆえに←国内FA藤井秀悟

思わぬ値下げでどこかの球団が獲得するかもしれないが、品行不良のイメージが業界内にあるようだ。


国内FAを宣言した日本ハムの藤井は19日、北海道登別市内のホテルで行われた選手会納会に参加した。

 交渉解禁初日にオファーはなかったが「ボクは待つだけなので、まだ決まっていません。獲ってくれるところがあったらそこに行きます」と11球団OKの姿勢を示した。

 藤井は、1軍登録日数が145日を満たし8シーズンに達すれば国内FAできる制度となってから初の宣言選手。しかし、今後12球団のいずれとも契約ができなかった場合、現行ルールでは海外球団だけでなく、国内独立リーグの球団とも契約できないことが野球協約に明記されている。

 FA選手が移籍できない事態は想定外だが、オファーがなければ来季のマウンドに立つ方法はなく、解禁直後とはいえ苦しい立場に置かれた。

 一方、協約上は日本ハムの契約保留選手とみなされ、来年1月10日以降も契約できなければ、日本ハムに保留手当の支払い義務が生じる可能性もあり、国内FAについて再検討の議論が起こりそうだ。