妥当な選択←赤星憲広引退
こんな中途半端に発表しなければならないほど悩んでの決断だろう。個人的には解説者の素養はとてもあるとおもう。
ハキハキしてしゃべる態度はとても気持ちいい。
兵庫県西宮市内のホテルで引退会見に臨んだ阪神の赤星。淡々と現在の心境を語った。会見での一問一答は次の通り
−−どれぐらいの期間悩んだか
「この1カ月しか考える時間はなかった。今でも実感がわかない。だれにも相談できない状況だったので、この1カ月が今までの人生で一番苦しかった」
−−両親への相談は
「両親に話したら、やっぱり親なので体のことを第一に考えてくれて『よく頑張った、もういいでしょう』と言ってもらえたので、それも決め手にはなった」
−−引退セレモニーさえできていない
「このけがさえなければ来年もレギュラーでやっていける自信はあったし、今でも若手に負けない気持ちはある。いつになったら実感がわくのかも、まだ分からない」
−−現役9年間での思い出のシーンは
まだあまり振り返りたくはないが、2003年にリーグ優勝したときのサヨナラ安打がうれしかった。ただ、05年の日本シリーズで(ロッテに)4連敗したときに力負けを痛感して、あの悔しさがあるからこそ日本一になりたい気持ちを持ってきた。それを果たせずに辞めるのは悔いが残る」
−−9年間どんなプレーにこだわってきたか
「盗塁に関してはプロで通用する自信はあったし、実際に通用した。僕は本塁打を打てないから、みんなにホームまでかえしてもらうことが一番の喜びだった」
−−新しい野球を見せられたのでは
「正直、僕が入団する前はそういうチームではなかったので、走塁改革はできたかなと思う。他球団でも走塁の重要性が高まってきているのは感じる」
−−これまで度重なるけがを乗り越えてきた
「絶対に気持ちで負けない野球をやろうと思ってきたので、これまでも肋骨が3本折れようが強い気持ちでやってきた。ただ、今回ばかりは気持ちでカバーできるものではなかった」