3位でよかったと思おう←薬物疑惑のディープインパクト

凱旋門賞(10月1日)で禁止薬物が検出されたディープインパクト(牡4、栗東池江泰郎)について、フランスの競馬統括機関、フランスギャロのロマネ専務理事は20日、「薬物はフランスの獣医師が処方した。獣医師は(投薬を中止するべきタイミングとして凱旋門賞の)最低5日から1週間前と指示したが、守られなかったことは明らかだ」と説明。処方上の注意を守らずに日本側の調教師らがレース直前まで投薬を続けたことが原因との見方を示した。
検出された薬物は気管支拡張効果のあるイプラトロピウムで、レース時に体内に残留していなければ問題ないとされる。
同専務理事はフランス側が下す処分について、凱旋門賞の失格と3着の賞金、22万8600ユーロ(約3400万円)の支払い停止、調教師への罰金(最高1万5000ユーロ)となる可能性が高いとの見方を明らかにした。(nikkansports.com)
日本中の期待を背負い,結局3着だった。今回の問題発覚により,3位だった「名誉」は取り消しになり,かつ賞金没収と罰金徴収と損しかしないフランス遠征になってしまったが,もし優勝していたらどうなっていたことか考えると恐ろしい。

まず,一切勝敗と関係ないはずの薬物でも,それがフランスのレギュレーションに抵触しただけで「日本の馬は勝つためには手段を選ばない」と揶揄されるだろう。また,日本国内の反応だって,優勝していれば号外は出たであろうし,ディープインパクトがもっとマスコミで賞賛されたり,あろうことか騎手や調教師までもテレビに引っ張りだこということになっていたかもしれないが,そこからどん底に突き落とされていたかもしれない(あくまで今のマスコミのあり方から想像するに,だが)。

それよりも,3位と惜敗した馬が不運にも外国のルールを踏み越えてしまってそれが見つかってしまった,くらいに捉えられたほうが今後の競馬界にはよかったのかもしれない。

3位でよかった,と思うことにしようではないか。