どういう位置づけ?←日米野球第2戦

昼間には東京ヤクルト東京六大学野球選抜の奉納試合をチェック。大学生の充実ぶりが目立った試合だったが,青木は昼のこの試合と夜の日米野球どちらにも参加というタフマンぶりで頭が下がる。

米大リーグ選抜1勝で迎えた第2戦は、全日本が後攻。米大リーグはレッズの右腕アローヨが先発マウンド。レイエス、フィギンスの俊足コンビが1、2番をつとめる。井口は「8番・二塁」で初先発。城島は2戦連続でスタメンから外れた。
全日本は1番青木、4番小笠原のほかは第1戦からオーダーを変更し、新井、里崎、大村らが新たにスタメン出場する。先発マウンドは巨人の西村。
米大リーグ選抜は2回無死、ナ・リーグ本塁打王ハワードの左翼へのソロ弾などで先制したが、その裏全日本も敵失などからチャンスを広げ、藤本、大村の連続タイムリーで2―2の同点とした。
しかし米選抜はハワードが3回に迎えた2打席目にセンターバックスクリーンの奥深くに飛び込む2号2ランで再び引き離した。(スポーツ報知)
メジャー側は客寄せの日本人を相変わらず並び立てせず本気で来ているのに対し,全日本の投手陣は西村,小倉,三井…と知名度も実力も一流と言うには粉飾が必要な面々。ハワードらのホームランというのは面目を保つ上では仕方ない結果で,よく2点差でおさまったというゲームでもあった。

それにしても,おおまかに言われる野球人気の低下が呼応してか,各局テレビ中継で延長を構えなくなった。18時30分に始まるゲームが20時54分までの放送枠におさまることなど考えにくく,結末を伝えようとしない中途半端な姿勢がますます野球離れを生んでしまうのではないだろうか。どうせ要点も伝えられないのであれば,プライムタイムの中継はあきらめて深夜に回すなりBSCSに譲るなりすべきであろう。

普段のナイター中継でも,定時の19時から20時54分を考えればだいたい3回までの序盤と8回9回あたりがはみ出てしまう。私としては,流れがどちらに行くかという序盤と最終的な結果の出る終盤は野球の醍醐味だと思うので,前者のほうはどうしても仕方ないとしても,最後まで伝える努力はできないものかと思ってしまう。

どうしても今年の日米野球は「本気でやってくるアメリカに日本がどうやられるか」というテーマしか見えてこず,せっかく普段よりいい選手を料理できると意気込んだ野村監督も,普段より数段強い相手に歯がゆい思いをするしかないのか。