いかに魅せるプロ野球←パリーグ東西対抗ラスト

CS放送パシフィックリーグの東西対抗の生中継をしている。小笠原ら昼夜ダブルヘッダーでフル回転しなければならない現状を考えれば,今年で最後の取り組みというのも致し方なく感じるが,オフシーズン恒例行事として毎年テレビで注目していただけに寂しい限りである。聞くところによれば静岡の草薙球場というのも大変風情があるところらしく,一度行ってみたいところでもある。

ところで,昨日の東京ヤクルト東京六大学野球選抜の試合も,今日のパリーグ東西対抗も大入り袋が出たようである。日米野球でも4万人前後の動員はあるが,大入り袋というのは聞かない(そういう習わしがないのかもしれないが)ところを見れば,メジャーの戦力のほうに大きく傾く日米野球への魅力よりも,普段とは違う対戦をファンが欲しているのではないだろうか。

チームそのものや対戦相手を普段と変えることもそうだが,シチュエーションを変えることも考えたい。たとえば,来年からセリーグでもパリーグでもプレーオフ(名称未定)が行われることになったが,こうなってくれば日本一を決定する試合をセリーグのチーム同士でやってもかなり違った見え方になってくる。これまでプライムタイムで行われたテレビでの全国中継と言えば巨人戦・オールスター・日本シリーズと全日本が絡む試合が中心だが,それが「阪神対中日」となって全国で放送されるのも逆に新鮮であるし,日本一というものがかかってくれば盛り上げ方も変わってくるだろう。

毎年のようにプロ野球人気についてはいろいろと言われているが,WBC日本シリーズなど要所要所では全国的なコンテンツになりうるのが現状ではある。来年はWBC日米野球も開かれず,交流戦も3年目になり随分落ち着くだろう。見所と言えばセリーグプレーオフくらいのものであり,野球が要所で人気コンテンツたりうるには来年が本当に正念場という気がしてならない。