ファイターズその恐ろしい力←LaNEW1×2北海道日本ハム

日本ハムヒルマン監督 厳しい試合だった。流れをつかもうとしたが、レイボーンを打ち崩すことができなかった。(8回は)選手たちが辛抱し、ツキもあって一気に流れを引き寄せられた。
ラニュー・洪一中監督 相手投手の制球が良く、攻め切れなかった。惜しかったが、全力は尽くした。(決勝進出を懸ける)11日のサムスン戦だけに集中したい。(nikkei.net)
日本ハムは常に挑戦者でここまでやってきたので,迎え撃つ立場になったのはこれが初めて。プレーオフの時も,失うものはなく北海道のファンと喜びを分かち合いたいという気持ちが大きかったように見える。「勝ちたい」という思いよりも「勝たなければならない」という思いが上回る戦いと言った方がいいかもしれない。

そんな中,ビッグバン打線は昨季広島で途中入団し先発をこなしたレイボーンをうち崩せない。走者すら満足に出せず,いつ流れを相手に渡してもおかしくなかった。それでも,1点先制を許しても我慢できたことはチームとしてとても強くなったことを感じる。

そして8回に先頭打者が出塁し,それをきちんと得点に結びつける抜け目のなさ。とにかく今季の日本ハムは,先頭打者をホームに導くことを徹底的に企てて成功させてきた。簡単なようで非常に難しい。阪神なんかを見ているとあと一歩で,というシーンが非常に多く感じられた。

いま日本ハムファイターズの野球の形はひとつの完成を見ている。来季,小笠原と新庄という二人のスターを欠くことになるであろうが,ベンチからその背中を見てきた若手がスタメンとして同じ役割を遂行することをぜひ見たい。そういう意味では,ぜひヒルマン監督に続投してもらい,ディフェンディングチャンピオンとして今の日本ハム野球でシーズンを通してほしい。

話は早いが,来季のパリーグは大混戦になるような気がしてならない。今季ドラスティックにメンバーを入れ替え経験を積ませた千葉ロッテは来季再び日の目を見るだろうし,オリックスも谷が抜けてどうなるかわからないがコリンズの野球が楽しみ。常勝と言って良いソフトバンクと西武,そして王者日本ハム楽天はまだ少々厳しいが,セリーグよりもはるかにおもしろいかもしれない。