背番号「己」中村紀洋の挑戦←中日ドラゴンズ春季キャンプ

午前中には読谷,午後には北谷に行ってきた。阪神のキャンプは一軍二軍完全分離キャンプであって,下旬に安芸で合流して入れ替わる。ご存知の通り中日のキャンプは毎日入れ替えがあって,お目当ての選手がどこにいるかは当日のお楽しみとなっている。中日ファンの方は少なくとも2日は沖縄にいないと全員と顔を合わせられないのではないか。


午前中の読谷はノックノックノック。テスト生中村紀洋は背番号「己」を着けてキビキビと動いていた。同じサードの森野・立浪がエラーを何度か犯す中,ほとんど完璧だったのではないだろうか。あのガタイからだと不器用なイメージもあるかもしれないが,本人も決して守備は嫌いではないと思う。




読谷のブルペンはほとんど非公開。一人山本昌が投げ込んでいたが,非公開。いまやほとんどの球団でブルペンはお客さんに見えるようになっているが,やはり雑音はないほうが集中できるのだろう。ファンを喜ばせるのをとるか,勝利をとるか。できればどちらもとってほしいものだ。




これは堂上兄のほう。弟はかなり注目されているが,兄は3年のプロ生活で一軍出場はたった一度。今日の練習試合にも呼ばれておらず,一層の奮起が必要なのは本人が一番わかっているだろう。




これは弟のほう。第一打席で左中間に二塁打を放ったほかは音なし。ただし,まだ高校生という身分ながらここのところ実戦で確実に存在をアピールできているのはすごいの一言。阪神同様,レギュラーが固定化されている中日にあってすぐに活躍する必要もないが,来るべき時に活躍できるようどんどん経験を積んで欲しい。



三星ライオンズとの練習試合は,高橋聡文が一人で試合を壊した形になり中日が惜敗した。オーダーには3番平田,4番堂上弟とワクワクさせる顔が並んだが,野球は9人+αで行うスポーツ。もうちょっと打線のつながりを見せて欲しかった。

もう一人注目していたのは中日の18番中里。2回を投げ被安打1で3三振。一部報道で「阪神藤川と並ぶストレート!」なんて記事を見たが,確かに伸びがあってそれを彷彿とさせる。阪神ファンにとっては藤川の専売特許を奪われたくはないかもしれないが,こういうピッチャーがどんどん出てくれば野球自体が楽しくなりそうだ。