阪神・太陽に注目!!!←日はまた昇る

阪神ファンの間では,今年の先発ローテーションがどうなるかというのが一大テーマのようだ。当初は,福原を筆頭に安藤・下柳,杉山あたりまでは当確で,あと1枠ないし2枠を新外国人と「ポスト井川たち」で埋めるのではないかという予想が大半だったように思える。

ただ,キャンプに入って実績組で順調だったのはマイペース調整の下柳のみで,福原・安藤は足の故障で実質2軍落ち。この出遅れはシーズンまで響くような気がしてならない。たとえ開幕に間に合ったとしても,1年間ローテーションで回ってくれることを期待できない。

そんな中でこれまでの練習試合・紅白戦で順調に結果を出している太陽(藤田太陽)に注目したい。今日も3回を投げて1失点だったが,力のある球を低めに集める投球は見事だった。昨季先発や中継ぎで見たときには,打者にとって打ち頃の高さの直球が目立ち安心できなかったが,今年は変化球にも磨きがかかって大変楽しみである。

あとは明日の紅白戦でいよいよ実戦初登場という新外国人ジャンとボーグルソンが楽しみだ。こんなことを言っては失礼だが,今の阪神では彼らのうちのどちらかでも1年間働いて結果を出してくれれば十分という中にあって,両方ともこれまでの評判が良いのはとても良いことである。

今日の紅白戦を見てついでに書いておくと,新人の上園投手は投げるテンポもよく,勢いのある球が来る。1年目の桟原のように,中継ぎで火消し役としてブルペンに置いておきたい存在になった。

それにしても鳥谷の打撃の成長ぶりというのは感心する。専門的なことまでつっこむことはできないが,内角にも外角にもしっかり対応できそうなどっしりとしたフォームは近い将来大打者になる可能性を大いに秘めている存在ではないだろうか。