タイガース上向き←千葉ロッテ3×7阪神@千葉マリン

12日にさっそく雪で中止となりどうなるかと思われた阪神タイガースの東海・関東遠征も14日から3連勝となった。勝ったという結果だけでなく,それぞれの試合ではそれぞれの選手に収穫があったことがすばらしい。オープン戦の順位は芳しくないが,昇り調子で開幕を迎えられることが何よりである。

さて本日千葉マリンで行われた千葉ロッテ阪神だが,阪神は開幕を想定したベストメンバーに近いオーダーだったのに対し,寒かったからかロッテはまだ1軍争いをするメンバーが名を連ねた。この時点で阪神は勝たなくてはならなくなったが,その通りの快勝となった。

先発のエステバン・ジャンは前評判通りのすばらしいピッチングを見せてくれた。初球ストライクがビシビシ決まり,なによりテンポがいい。ロッテの打者たちは打ちごろと見たのか初球打ちも多く,省エネピッチングとなった。ここまでの複数の登板機会でそれぞれ成果が出ているということは適応能力も高いことを示しているので,シーズンに入ってからもきっといい結果を出してくれることだろう。

2番手以降,藤川は名前勝ちともいえる貫禄の3人斬り,3人目のダーウィン・太陽はそれぞれ失点の場面を作ってマイナスな印象を与えた。いずれもストライクよりもボールが先行しており,守る野手・ベンチにいるコーチ監督・見ているファンをやきもきさせる傾向が強い。二人ともキャンプでは順調だっただけに,何とか実戦のところで成果を見せて欲しい。

打つほうはというと,心配された赤星・関本の復調が確認できた気がする点が大きい。関本に関しては藤本(加えて秀太)との競争にひとまず打ち勝って開幕セカンドは確定ではないだろうか。あとは打順をどうするかだが,鳥谷の様子も心配する大事に至らず,この鉄人ショートを1番に置くか否か監督の最終判断に委ねられる。

千葉ロッテはというと,途中から出てきた西岡改めTSUYOSHIがいきなりスリーベースを放ち,格の違いを見せ付けた。まだ22歳でこれだけの扱いというのもすごいが,こんな時期でもオープン戦になんかフルに出なくていいやというふてぶてしさがプロらしくていい。