今年もカモ?←横浜4×7阪神@横浜

阪神はオープン戦4連勝,横浜にとってはエースがこの時期に打ち込まれ明暗分かれる形となった。

昨年の今頃,2段モーションの対象ピッチャーということで必要以上に騒がれ悔しい開幕を過ごした(讀賣に打ち込まれ敗戦投手)三浦だが,今回は自らの制球難で自らを苦しめた。エースたるもの,1イニングで2四球,しかもストライクを入れたくても入らないのではどうしようもない。3回の6失点は開幕に向けて大いに改善できるものだろう。また先発キャッチャーが鶴岡だったということで公式戦で当たる三浦とはまた違うかもしれず,完全に手の内を見せない大矢野球の片鱗をも見た気がする。

阪神としては,開幕前に苦手としていた三浦を打ち込めたことは大きい。赤星・シーツ・今岡の単打は今後の攻略の参考になることだろう。

それにしても今岡だが,大振りする様子がまったくなく,シングルヒットをしぶく狙うバッティングが実にいやらしい。ボール球を振るという明快な欠点はあるものの,長打を狙ってこないとわかると攻めづらいだろう。今岡との勝負を避けたとしても,次に控えるのは濱中である。理想的ないやらしい打線が完成しつつある。

阪神投手陣だが,下柳は相変わらずのらしいピッチングを披露し開幕を心待ちにしているようだ。ここまで不気味に無失点を続けてきた新人の小嶋はやっと打たれてくれた。というよりも自滅に近い失点が多く,この時期にして課題を見出せてよかったのではないだろうか。

今週の東海・関東遠征4連勝の阪神。それ以前のオープン戦の感じでは心配になるファンも多かっただろうが,今年も阪神タイガースは強いと断言できる。リーグ戦を長い長い助走に見立て,来るべきクライマックスシリーズに思いを馳せる,というのは気が早いかもしれないが,常に3位以上にいることを期待したい。

横浜ベイスターズはまず3位を目標に頑張るのが身の丈にあった状況と言えるが,成長途上の有望な野手も多く,仁志・寺原・工藤らの補強で確実に厚みを増している。救援陣の不透明さが気になるが,若くパワーにあふれる打線で打ち勝つ野球をすることが第一と言えるだろうか。