内なる盛り上がり←プロ野球明日開幕

プロ野球は24日にパ・リーグの3試合で開幕する。西武−楽天グッドウィル)、ロッテ−日本ハム(千葉)、ソフトバンクオリックス(ヤフードーム)がいずれもデーゲームで行われ、西武の裏金問題による影響が懸念される中、新しいシーズンを迎える。セ・リーグは30日に開幕する。
 23日は各チームが開幕戦の球場で調整し、予告先発も発表された。胃がんの手術から復帰した王監督が昨年7月以来の公式戦を迎えるソフトバンクは斉藤和、コリンズ新監督率いるオリックスは川越を起用。昨年日本一の日本ハムダルビッシュが初の大役を務め、ロッテの清水と投げ合う。西武は西口、楽天は復活を目指す岩隈が先発する。
 今季は両リーグとも交流戦24試合を含めたレギュラーシーズン144試合で優勝を決め、上位3チームが日本シリーズ出場権を争うクライマックスシリーズに進出する。[共同]
例年,明日がプロ野球開幕なんてことになればテレビでもかなり大きく取り上げられ,外からの情報やふだんの話題で開幕を実感しワクワクした思い出があるが,今年は開幕することよりも大きな問題が常に報道され,選手・監督コーチら現場の方々にとっては気の毒な日々が続いている。

そもそも,パリーグセリーグが足並みを揃えて開幕できないというところに球団運営側のエゴというか興行ありきの発想を感じざるを得ない。先行して1試合だけ,というのならば他のスポーツの開幕戦でも見かけるが,これでは対立しているリーグに見えるのも無理がない。せっかく試合数を揃え,交流戦もあって足並みが整いつつあるだけに完璧に仲良くなることはできないようだ。

嘆いていても仕方ない。さて,明日からいよいよパシフィックリーグが開幕する。私はセントラルよりも格段に面白いペナントレース(今年から何と言えばいいのか)になると思っている。ここ数日ちまちまと各局で行われている順位予想で軒並み解説者達があのお荷物球団とされている楽天を5位に指す光景が増えたのは象徴的である。長いシーズン,投手力が何といってもモノを言うが,投手力で見ればやはりクオリティーの高い先発陣を要する福岡ソフトバンク(斉藤・和田・新垣・杉内・ガトームソン),千葉ロッテ(清水・小林宏・渡辺,今年こそ)そして西武は比較的優位に戦いを進めそうだ。ディフェンディングチャンピオンである北海道日本ハムは今年も徹底したスモールベースボールで臨むようだが,パンチ力の感じられた打線のスケールダウンをいかに補うかがキーになりそうだ。残るオリックス東北楽天だが,監督人事が一新したオリックスには期待を込めたいが,オープン戦でも見たが日本のやり方に順応した戦い方ができるか疑問という点でプレーオフは厳しいと見る。楽天は田中君の先発ローテーション入りで注目度も増し,負けイヌワシ軍団では終われない。徐々に野村監督の要求に応えられる形にもなってきていて,大幅な負け越しはないのではないだろうか。

淡々と書いてしまったが,今年はドラフト問題という大きな十字架を背負いながらのプレーが続くだろう。ひょっとすれば,現役選手の黒い過去などが取りざたされる可能性もあって平穏な一年とはいかないかもしれないが,見ている人を魅了するプレーをひたすらにしてほしい。