何もできない←讀賣2×0阪神@東京ドーム

阪神が勝つときはすんなりいかず,阪神が負けるときはあっさりやられる。阪神ファンにとってはここまでストレスばかりがたまる8試合が消化され五分五分となった。

伝統の一戦」というのも名ばかりかあるいはファン同士の対抗意識で外見上続いているようにしか見えなくなった。この3試合をみていると,かつて讀賣巨人軍に対して「何くそ」と闘争心むき出しで戦おうとした阪神が受け身になり,讀賣巨人軍の勝ちたい気持ちに押されている。ファンの応援を見ていると実力拮抗だが,試合内容には伴わない。

阪神の投手陣はよくがんばっている。初戦の下柳は残念な一投に尽きるが,能見・小嶋はよく試合を作ったと言える。そして救援陣もフル稼働でよくやっている。問題は打線である。不振の選手は何とかして不振から脱したい,好調な選手はチャンスの場面で自分の打撃ができない,それぞれの選手にそれぞれの思惑があって「打線」でなくなってしまっている。まさにオーダーの巡りの悪さが得点を遠ざけている。

私はここらあたりで岡田監督の理想オーダーをいったん崩すべきだと思う。理想はあくまで理想,いつかは形になる。出塁率が高い赤星を1番にし,打率が高い鳥谷を6番か7番においてチャンスの場面で回るようにする。打てない8番打者(関本あるいは藤本)は2番に置いて進塁打を打たせる。そう,今こそ2006年オーダーに戻すべきではないか。戻したから濱中・関本が打ちまくり,クリーンアップがチャンスをものにしてくれるかはわからないが,今の巡りの悪さをいったん壊さなければならない。

開幕から3カード,2勝1敗→1勝1敗→1勝2敗と悪化している岡田阪神。次の相手は脅威の中日である。阪神のプラス材料に福原の復帰があるが,その福原に良い投球を促すためにもまずは打線が機能して欲しい。