同期の桜←阪神5×4讀賣@甲子園

昨日のようなこともあれば今日のようなこともある。ジャイアンツからすれば,リードの難しい豊田を操る捕手が経験の浅い加藤だったことも痛かったであろうし,何より投げる球がなかった。

今日の勝利で救われたのは,阪神のリリーフ投手陣ではないだろうか。昨日の負け方,そして今日の12回,いずれも四球が絡むなどピッチャーの責任が大きかったし2日連続このような負けが続くとトンネルに潜り込む可能性があっただけに,江草・久保田あたりに大きな安堵を与えたに違いない。

救ったのは,まだプロ一軍でヒットを打ったことなかった狩野だった。2死1塁2塁で今岡が歩かされ,ヒットであれば何でもいいという状況だったが,それが彼にとってどれだけの重みだっただろうか。結果的に昨年のウェスタ首位打者はレフトに会心の打撃を放って見せた。

結果だけを見れば苦労して得た勝利だったが,岡田采配に疑問がないわけでもない。11回阪神の攻撃で,(ベンチにとっては)はからずも久保田に打席が回ってきてしまった。走者2塁とチャンスではあったが,久保田はすでにピッチング練習を開始していたし,ブルペンでは江草も橋本も緊張感を持ったアップはしていなかったのではと想像されていた中での代打葛城。引き分けを堅く狙っていくならばそのまま久保田に打席に立たせて12回の勝負を待つということでもよかったのではないだろうか。

何はともあれ,前日の負けが悔しかっただけに勝ったことが大きな日だった。