野球人気低迷の検証←オリックス3×3東北楽天@京セラD大阪

今日のような日は東京ヤクルトに2連勝して勢いに乗る阪神を見に甲子園に行きたかったが,趣向を変えてマー君が登板し終わってしまった京セラドーム大阪のオリックス戦を見に行った。

今回は上司の方に頂いたチケットで観戦したのだが,まず入場して驚いたのが観衆の少なさである。今までに私もいろいろなところで野球の試合を見てきたが,これより少なかった経験を思い出すことができない。ちなみに有料入場者数は8853人とのことでこれは京セラドーム満員時の4分の1程度だが,それよりもはるかに寂しく感じられた。上段にいるお客さんは肉眼で数えきることができるほど。甲子園球場でも,最近の平日のナイトゲームでは内野席に空席が目立つこともあるが,ここまで少ないことはない。ちなみに昨年も同時期にオリックス戦を見に行っているが,その時の半分程度に感じた。

日本で第二の都市とされる大阪を地元に持ちながらここまで動員できないオリックスについて,ゲームを見ながら考えていた。ゲームに緊張感が感じられない。まだシーズンも4月でありどんな順位にいても秋には笑える立場に立てるが,さも消化試合のような雰囲気である。選手達もかわいそうに思えてしまう。

とはいえ,皆やはり勝つチームが見たいのだろう。そして勝ち続けるチームには良い勝ち方が求められるようになる。そうやってファンと選手とのしのぎが削られていくのだろうが,まだそういう段階になく,とにかくいついつに京セラドームでオリックスの試合やります!いいプレーするから見に来てください!と周知して集客しなくてはならない立場にいるという現実を把握しなくてはならないのではないだろうか。上段を全部無料開放にしてでも見に来てもらう,その上で良いプレーをして「また来よう」と思わせるしかない。

月並みだが,まだ球団の努力次第で何とかなると思う。集客することがすなわち球団の儲けにもなるだろうが,それ以上に選手のモチベーションを上げる最大の契機であることも再認識しなくてはならないだろう。