荒天の開幕←信濃3×3石川@長野オリ

もっと画像を載せた詳細版は後日。

朝から雨が降ったりやんだりし,中止になってしまうのではないかと思われたこの試合,ゲーム中もこのリーグの前途を象徴するかのように,雨と晴れを繰り返した。後半はやっぱり北信越で野球なんて…と思うくらいの肌寒さだった。

おそらく北信越リーグの運営の方々の心配のひとつは動員の行方だったのではないだろうか。私自身も,最寄の篠ノ井駅での人の少なさに驚いたが,結果的には6,832人で及第点といえるだろう。特に一塁側の盛り上がりは信州での野球熱が感じられるものだった。石川ミリオンスターズの応援団が来なかったのが寂しかったが,今後さまざまな対決の中で盛り上がっていくに違いない。

善光寺の行列が開幕を祝い,村井長野県知事が挨拶をするなどきわめて古典的なセレモニーが行われ(もちろん県歌信濃の国斉唱もあった!),いよいよゲームが始まった。

試合のレベルとしては,プロの二軍には及ばず東京六大学野球あたりに近いのではといった印象である。信濃の3得点を演出したのは石川のセンター植木の後逸だったことや何でもないショートゴロが打者の走塁に及ばずセーフになったりなど,守備面ではレベルの不足が顕著に感じられた。ピッチャーがゲームをしっかり作り,打ち損じが多い中でチャンスを何とかモノにした結果が今回の引き分けとなった。

とはいえ,イニング間のきびきびとした選手の姿勢,とりわけ信濃の選手は試合後自ら球場の清掃を行ったそうであり,プロ野球が忘れつつあるような新鮮な姿も感じられ,何か新しい野球を見せてくれそうな可能性を大いに感じる。

明日は富山アルペンスタジアムでの試合を見てくる。何よりも天候がいいことを祈りたい。そしてグランセローズに勝利を。