いいわけ←阪神1×7讀賣@甲子園

ここのところよく見かける展開で8連敗を喫した。先制点を挙げる兆候ないままに先発投手が失点,その後リードを広げられ,セーフティリードになった段階で反撃開始するも時すでに遅し。強力なリリーフ陣を擁する阪神タイガースとすれば,先行して逃げ切る形がもっとも望ましいが,それがまったくできない。連敗がのびるのも仕方がないというわけである。

現時点で東京ヤクルトと同率最下位(5位)という可能性も残されているが,首位とのゲーム差も重くなり,簡単に巻き返せなくなってきた。もちろん,この大型連敗を跳ね返すような大型連勝が直近でできればいいが,今のチーム状況と主力がケガしている戦力の中でそれを期待することがわがままというものだろう。

岡田監督としては,すでに今季の反省モードに入っているかも知れない。これだけケガ人が出ていれば敗者の言い訳も簡単というものだろう。まず開幕から先発の柱として期待していた安藤・福原の不在。他のチームなら致命的な現象になりそうなものだが,新外国人ボーグルソンとジャンがゲームメイクをできている点と,惜しくも現在ファームだが新人の小嶋が開幕ローテーションに加わったことで何とか整った。しかし結果的にはこの2名の不在でリリーフの体制までぐちゃぐちゃになってしまった。コーチ・監督の采配でこうなったのではと言いやすいが,当事者からすれば開幕から計算違いだったの一言で免責できてしまう。

打つ方ではすでに故障という名目で赤星・濱中が2軍落ちしている。確かに両選手ケガをしているものの,きっかけは自身達の打撃不振に他ならず,それを後押しする理由としてケガが挙がる(昨年の今岡も同様)。濱中については打撃がよければ多少の痛みなどこらえて1軍にいただろうに,何とも悲しい現状である。

そんなわけで今季のおさらいができてしまう阪神だが,林が着実に一流打者への道を歩んでいる様子がうかがえ,矢野の後釜としての狩野がブレイクしつつあるなど,明るいニュースもある。大ベテランが苦しんでいる今こそ若いパワーで奮起して欲しいと願う。