弟は敗れ兄は勝った←阪神0×5中日@鳴尾浜・阪神1×0東北楽天@甲子園

今日は甲子園に行かず,昼間に鳴尾浜球場に行ってウェスタンリーグの公式戦を見てきた。鳴り物の応援はなく,地元の人と思われる人々からのヤジを受けながら,若手・ベテランが汗していた。

結局鳴尾浜では中日先発投手の山井のすばらしい完封劇を目の当たりにしたが,あの投球内容でいまだ2軍にいるというのは,一軍で力を発揮できない何かがあるのだろう。プロ野球の難しさを痛感した。そんな彼に相対した選手の結果をあげつらってどうこう評することはできないが,シーツは平凡な当たりを3つ飛ばし,一軍は遠いと見た。

現在タイガースは軍の入れ替えが頻繁だが,その他にもすぐに一軍に!という選手は見あたらなかった。昨年秋の消化試合で一軍登板を果たし打ち込まれた2年目の岩田の変化は特筆に値するかも知れない。力のある直球を投げ込む姿はよかったが,変化球の制球には課題が残りすぐに一軍というわけではない。

なお,今日は初めて辻本の投球する姿を見ることができた。まずその出で立ちに驚いたが,おおよそ投手には見えないすらっとした体型,俊足の外野手といったほうがしっくりくる。投球フォームも大人びていて,結果1失点だったがこのまま階段をひとつずつ上ればいつか甲子園でその姿を見られるだろう。

少々飛ばし気味に文章を羅列してしまったが,夜の兄貴分の試合は今の阪神タイガースができる精一杯の試合だった。岡田監督にとっては不本意かもしれないが,野村ノートにあった「点をとられなければ負けない」という項目を忠実に実行するここのところの虎の試合運び。まずは打順をしっかりと固定するところから再建策がありそうだが,いつになるのだろうか。