何打線?←阪神タイガース交流戦総括

借金を5つ増やしてレギュラーシーズンに戻る阪神。それ以上に,打線がめちゃくちゃになってしまったことが今季の前途をさらに暗くする。

もう忘れてしまった人も多かろうと思う3月30日の開幕オーダーから考えてみたい。
鳥谷→不調で6番へ
赤星→故障でたびたび離脱
シーツ→不調で2軍落ち,1軍に戻ったが守備固め
金本(そのままだが4番として働きは不十分)
今岡(そのままだが長打は期待できない)
濱中→不調・故障で2軍落ち
矢野→故障で2軍落ち,1軍に戻ったが野口と併用
関本→コンスタントに1軍にいるが藤本・坂とレギュラー争い

ご覧の通り4番5番以外は日替わりに近い不安定さである。現在好調の讀賣は3番までほぼ完璧に固定し,4番もイが不調時に阿部が入るというシナリオができていて打線の安定ができている。今の状況で固定する方がいい結果を望めないが,1番打者に何を期待するか,2番は?というコンセプトの部分は固めておきたい。

いまだに明快な答えは得られていないが,開幕当時の1番鳥谷2番赤星というのは「1死2塁」の場面を作るためのようだ。長打期待の鳥谷が単打で出れば赤星がバント,鳥谷が倒れれば赤星が出て盗塁する,ということなのだろう。それで行けば1番打者はそれなりの長打が望めてアベレージも期待できる人物と言うことになる。庄田を抜擢するのも悪くないが,実績のある選手から選ぶなら関本なんかでもよかったのではないか。「1死2塁」でいいのなら1番今岡2番赤星でもいい気がする。

今季は幸いにもシーズン3位に入れれば最後においしいお酒が飲めるかも知れない。が,その3位も遠くなりつつある。ここからは阪神ファンそれぞれに楽しみを持って観戦しに行くことが求められるのかもしれない。私はひとまず桜井の初本塁打,そこからの爆発を心待ちにしたい。