球界にも多い?←阪神ファン

デイリースポーツ一紙抜きで気になる記事を見つけた。
ダルがゲキ“猛虎魂目覚めろ!”
セ・リーグ下位低迷する阪神に対し26日、あの若き虎キラーから“重大証言”が飛び出した。今季も交流戦2試合で、虎斬りに燃えた日本ハムダルビッシュ有投手(20)が、昨季に猛虎打線から受けた、強烈な威圧感が消えていたことを告白したのだ。殺気、覇気、自信に満ちた、ギラついた猛虎魂さえ戻れば…剛腕は、今季も阪神打線が巨人以上、間違いなくセ界最強だと言い切った。

デイリースポーツの記者がわざわざこんなこと聞いたのかと思うと恥ずかしいが,それに真摯に答えてくれたのが何ともうれしい限りである。中学までは関西で育っていたこともあり,(当時は暗黒時代に重なるだろうが)地元における阪神タイガースの存在をくみ取ってくれたのだろう。

「自分、今年も巨人にも投げたんですけど、絶対阪神の方が上だと思うんですよ」「それでも(昨季)阪神は、バッターが皆“打って、勝ったる”という印象で、打席で前のめりいうか、向かってくる感じで嫌だったです」「今年はどこか“勝てるかな”という感じで、打席で構えてるだけというか、そう思えてしまったんですよね」

彼の言葉は,今のファンが感じていることそのものではないかと思ったのは私だけだろうか。スタンドから見てもそう,そして打者から2番目に近い「敵」から見てもそう,まさに阪神打線は精神的な脅威を失っていたということにほかならない。当の打者からすれば否定するかも知れないが,打席における迷いやちょっとした弱気がそうさせているのではなかろうか。

ところで,このダルビッシュの粋なコメントもそうだが,今やエースになりつつある阪神の上園も生粋の阪神ファンだったとか。昨年の今頃はひょっとしたら神宮のレフトスタンドなんかで応援していたかも知れない22歳が,自分の好きなチームのマウンドで躍動している,まさにピッツバーグで活躍する桑田しかりで夢をしっかり体現している男で何ともかっこいい。噂レベルでしかないが,かつて横浜の佐伯が阪神戦でよくミスをすることから阪神ファン阪神行きを希望しているのではなんて話もあったが,現役選手の中には生粋の阪神ファンがいるのかもしれない。