かつての日本人の姿?←ベトナム1×1カタール@アジアカップ

昨日寝る間際につい見てしまったアジアカップサッカー、日本と同組で緒戦でUAEを下す快挙を成し遂げたベトナムと、日本に対しFK一閃で勝ち点1をもぎとったカタールの一戦、なんともドキドキするカードであった。

私にとってベトナムは世界中で見てもサッカー弱小国の典型としか思っておらず、そんなベトナムUAEに勝つというのはあらゆるホームアドバンテージを想定しても想像しがたかった。しかし、昨晩の試合を見るにつけ、自分の定規が古ぼけていて、そして彼らは将来強豪国になりうる片鱗があることを感じた。

まず足元の技術がしっかりしていることに感心した。カタールに攻め込まれる時間は長かったが、自陣でボールを奪ってもクリアで逃げずにつなごうとしていた。そしてロングパスの出し手も受け手も確実な技術を持っていた。

以前、別の機会でベトナム人の人となりを聞いたことがあるが、いわく彼らは勤勉で実直で真面目、高度経済成長を支えた日本人の姿の表現に似ていると感じた。なるほど、彼らはそんな性格を背景にぐんぐんサッカーを吸収して言ったのであろう。

そして驚いたのは、闘牛よろしく物怖じしない戦う姿勢をこれでもかと前面に押し出していたことである。たくさん詰め掛けた観衆も、勇気あるプレーにこの上ない賛辞を送り、またそれに応えてさらに戦う選手ならぬ戦士たち。

そういえばこないだもU-20日本代表のサッカーを見ていて少し感心したが、共通項を探すとすればそれは心を込めた・魂をこめたサッカーということに尽きる。アジアカップ3連覇を目論む日本代表からも、そのかけらでいいから感じてみたいと思う。