北京に思いを←オリンピック1年前

来年の昨日,北京五輪が始まるそうである。時を同じくして,今年12月に行われる野球のアジア選手権兼オリンピック予選を見に行くことが内定し,ますます思いを馳せるようになった。もちろん,これがオリンピックで行われる最後の野球競技になるかもしれないという点で見逃せない。

周知の通り,12月のアジア選手権兼オリンピック予選は4カ国が出場し,その中の1チームのみに北京への切符が渡される。相手には韓国・台湾が含まれ容易ではない。両方倒さなくては道が開かれない厳しい試合になるのだ。

そんな日本代表に誰が選ばれるかということにこれから注目されていくだろうが,まず先発ピッチャーを誰に託すかということを考えてみたい。アジア選手権兼オリンピック予選で必要な先発投手は3人。

ここでパリーグハーラーダービーを見てみると,涌井が14勝,杉内が13勝,10勝で成瀬・小林宏之・和田が追う展開。また防御率ランクで見ると成瀬・杉内が1点台となっている。

涌井は右腕で本格派に部類されていいと思うが,成瀬・杉内・和田は左腕で伸びるような直球を武器とし,何と言っても腕の出所が見にくいという点がある。

私は個人的にこの左腕トリオに賭けてみたい気がする。ここにサブマリンの渡辺あたりを加えて「打てそうで打てない」状況を作って打線に委ねてみたいのだ。

この予選で投手が大事だと思うのは,昨年WBCで活躍したバッター達が今季いずれも満足行く結果を出せていないように映るからだ(青木は除く)。福留もケガでどうなることやら,打線が見えない現状で頼るのはピッチャーしかない。

まだ4ヵ月ある。1年後の北京に向けてそんな目を持ちながらプロ野球を楽しみたい。みなさんの日本代表はどんな想像だろうか。