ファンは理解できる？←濱中・吉野がトレードへ

阪神・浜中治外野手（２９）＝写真＝が２６日、複数トレードでオリックスに移籍することが決まった。阪神は、浜中と、０３年に中継ぎで活躍したがその後二軍暮らしの多かった吉野誠投手（３０）を放出。オリックスからは内野、外野も守れる守備のスペシャリスト平野恵一内野手（２８）、将来性を買って来季６年目の阿部健太投手（２３）を交換要員に指名した。（ZAKZAK）
今オフ常にトレード要員とされてきた濱中・吉野両選手のトレードがいよいよ決まりそうである。しかしその交換要員は最大の補強ポイント（完投能力のある先発投手・右の大砲）ではなく，「守備のバックアップ要員」と「将来性あるピッチャー」であった。

先日日本ハムとのトレードが報じられた際，多くの阪神ファンが日本ハムあてに「濱中を獲らないで」とメッセージを送ったそう。今年の出来がよかったとは言えないが，実力以上に人気のあった選手がFAではなく半ば戦力外という形で動かされてしまうのは少し悲しい気がする。濱中の移籍先であるオリックスではDHも使えるが，ローズや清原と言った面々が優先され不安のある外野と言うことになるだろうか。

吉野についてもここ数年活躍する姿がめっきり減ったものの，2003年優勝（そしてその後の日本シリーズ）時の功労者として愛するファンも多いだろうに無念である。

この人事異動を岡田監督が希望していたとすれば平野をどう使うかは注目したい。阪神タイガースもこれだけ血を流して補強を行っているのだから，来季は最低でも今季以上そして優勝が至上命題となるだろう。