プロ野球はどう変わるか←さまざまな「改革」

日本のプロ野球もいろいろ動き出しているなと思うことがある。

昨年セ・リーグを制しながら、CSで惨敗を喫した巨人は、制度の変更に全力を注いでいる。巨人・滝鼻オーナーは前日(22日)に、「CSも同時開催でやってもらわないと。セと一緒に開幕しましょうと言う」とオーナー会議に臨んだ。
ところが、ロッテ・瀬戸山オーナー臨時代行(球団社長)は、「パがセに合わせることはできない。パが日程をずらすのは、営業面の戦略。営業のこともあって、早く始めているので、やむを得ないと思う」とピシャリ。今年のCSの日程は発表されていないが、昨年同様にパが1週間程度早く始めることで固まっており、「決定はしていないけれど、その方向」(瀬戸山代行)と巨人の発言で揺らぐことはないという。(ZAKZAK)
ロッテのオーナー代行が巨人のオーナーに盾ついたというような見出しで報じられていたが,今でも巨人というのはそれくらい大きな存在であるということ。しかしその巨人もパリーグの営業に口出ししなくてはならないくらいの未来が待っていることをようやく認識し出したと言うこともある(もちろん不利な点を減らし勝ちたいと言う気概もあるだろう)。
こういう議論を重ねるうちに,いかに共存し共栄するかという方向が出てくるのではないか。

ソフトバンク100%子会社のG.T.エンターテインメント(GTE)は1月24日、プロ野球パシフィック・リーグ全球団から、2008年度主催試合のインターネット配信権を取得したと発表した。
公式戦360試合、セ・パ交流戦72試合、クライマックスシリーズなどの配信権(公衆送信権)を取得。「Yahoo!動画」などを通じてパ・リーグ全試合のライブ配信やハイライト映像の配信などを行う。
また北海道日本ハムファイターズを除く5球団から、09年度主催試合のネット配信権と、08〜09年度のCS、CATV、IPTVの独占放映権も取得した。
同社は「より多くのチャンネルで放映されるよう、CS/CATV放送局、IPTV事業者などに積極的にライセンス提供を行っていく」としている。(ITmedia)
これも共存共栄の方向に一歩前進したニュースと言える。今春にはパリーグ共通で各チームのインターネットサイトを運営していく動きもあるそうで,足並みを揃えるところから利益を生み出し分かち合うという願いがよく見える。

奇しくも視聴率の低下が日本のプロ野球全体にとっては良い方向を導いているような気がしないでもない。パリーグの躍進という意味では日本ハムが北海道に移転して新庄を担ぎ上げて地元に根付いたことや,あのライブドアと凌ぎを削った楽天が仙台に球団を建ててまたも地元に根付いたことなど,必然のような偶然の変化がプラスに働いている。今まで何も変えてこなかったのが良くないのかも知れない。動画配信の話題は,難しい試みで100%成功するとは言い切れないが,共存共栄を目指す中にあってはとてもいい話として注目したい。

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