調整のスピード

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私は「週刊ベースボール」を定期購読しているが,まず最初に折り目のところにある(誌面中盤)石田雄太氏のコラムを読み,前のページに戻って豊田泰光氏のコラムを読む。もちろん彼らは打ち合わせもせずに自分も思うことを掲載しているため,同じような話題を取り上げ時には同意見,時に真反対になったりするから面白い。

それは余談だが,最新号の豊田氏のコラムでは「最近のキャンプでは選手の調整のスピードが速すぎて,結果シーズンを通して投げられるピッチャーが少ない」と説いている。確かに,1チームあたり先発ローテーションを1年通じて回せるピッチャーが3人もいれば優勝できてしまうようなペナントレースになりつつある。

私のイメージでも,シーズンが開幕し春先は投手が優勢で,徐々にバッターが目覚め始めて夏場にはすっかりピッチャーがばててしまったり故障してしまったりというケースが多い気がする。中には大した故障のようでもなさそうだが,打ち込まれた挙げ句2軍に落ちていく投手を見るといろいろな意味で寂しくなる。

バッターであるところのイチローは,4月はまだ調整の時期と方々で言っている。メジャーに戦いの場を移した2001年だけは4月からエンジンフル回転だったようだが,そんなものなのかとも思う。

もちろん年間通じてハイレベルな戦いを見たいものだが,8月そして9月にピークが来るような働き方もあっていいのではないか。特にピッチャーはシーズン単位で見ても肩は消耗品との考え方から,4月にピークを持って行くのは得策ではないような気もする。

こうやって思案すると,いかにWBCの時期が難しいところにあるかがよくわかる。イチローでもエンジンがかかるのは5月が普通だとすれば,2ヶ月も前倒しての調整が迫られるわけだ。そしてシーズンオフが最長で11月とすればオフなど無いに等しい。

そういいながらもキャンプ行脚をあきらめてWBCを待ち焦がれる私のような存在は3月の東京でフルスロットルの日本ナインに絶対出会いたい。

みなさんはどう思いますか?
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