真相がわからなければ←オリックスがんばれ


選手のパフォーマンスを取り戻させるためにも,自殺の真相をできるだけ明かすべきではないだろうか。

春季キャンプ中にチームメートが宿舎ホテルで転落死するというショックから、オリックスが懸命に立ち直ろうとしている。「(開幕までの時間は)待ってくれないから」。岡田監督と日高選手会長は、口をそろえる。
 小瀬浩之選手急死の衝撃が走ったのは、最初の休養日だった5日。キャンプ中断も視野に首脳陣が協議し、翌日の第2クールから練習時間を短縮した。選手の動揺は隠せない。守備で捕球ミスを連発。打撃練習中に涙をぬぐう姿も見られた。
 北川らベテランが集まって夜遅くまで話し合い、「お別れの会」をやろうと決めた。「区切りを付けて、もう一度キャンプを始めたい」と日高。8日の練習後、遺影に花を手向けた。休養日の9日、岡田監督が選手に「一日中ホテルにいても、あれこれ考え込むだろう」と外出を促した。ゴルフや買い物で、無理にでもリフレッシュさせた。
 今キャンプは当初、米球界から復帰した田口を中心に笑い声にあふれ、例年以上の盛り上がりで始まった。10日からは紅白戦がメーンの第3クールに入る。「もう一度元気を出してやることが、小瀬にとってもいいことなのかも」と岡田監督。少しずつでも、活気が戻ることを願っている。 (宮古島

小瀬浩之(おぜ・ひろゆき