プリンスリーグによる二極化?←高校サッカー8強出そろう

第85回全国高校サッカーは,3日の3回戦で八千代(千葉)丸岡(福井)広島皆実(広島)盛岡商(岩手)作陽(岡山)静岡学園(静岡)星稜(石川)の8チームが準々決勝に進んだ。

どうにかこれらのチームをセグメントして分析しようと思ったがなかなか難しい。共通点と言えば,2003年から始まっている日本サッカー協会の取り組み「プリンスリーグJFAプリンスリーグU-18)」を戦っているチームであり,戦う環境に恵まれたチームばかりであると言うことである。

野球の世界では春夏の甲子園が神聖なものであり,高校野球以外の進路はその年齢の者にとって考えられない(今後渡米という選択肢が増えるかも知れないが,それは寂しい話である)。サッカーについては,クラブチームの育成組織がどこもしっかりしていて,高校でサッカー部に所属するのと二分した選択肢として充実している。

そんな中で昨年の高円宮杯全日本ユースサッカー選手権を制した滝川第二が注目された今大会だが,3回戦で姿を消した武南に完敗した。内容とすれば,グランパスユースを翻弄したかの大会での出来とはほど遠い子供のサッカーだったように思う。

プリンスリーグの中で地に足を着けたレベルアップができる高校チームと,その舞台にすら上がれないチーム。ユースと高校という二極化もあるが,ますます番狂わせがなくなって入学した時点で全国へ行ける行けないが明白なのも酷である。