「呼ばれ続けない」松井大輔とその真相←「オシムジャパン」

年末年始サッカーネタしか書けていないのが悔しいが,多くの思考を与えてくれる。

先ほどCX「すぽると!」に出演していたルマン松井大輔選手の姿は以前とは違った堂々としたものだった。まさにポストヒデにふさわしい風格を得ているというのは買いかぶりすぎだろうか。

ところでそんな松井大輔も,さんざん昨年から「オシムジャパンの切り札」と言われながら当の代表には一度も呼ばれていない。今年もそう言われながら2月中旬の合宿ではどうなるのだろうか。

オシム監督の最近のインタビューを見聞していると,彼の描いていたプランからはかなり遅れている日本代表の姿があるのだろう。つまり,ジーコジャパンを壊すことには成功しつつあるが,創るという作業が進んでおらずチームの方向性をどこに持っていくかが定まらなかったように見える。オシムジャパンはおそらく「国内組」ベースで,スパイスとして海外組を加えるという最終的なイメージなのだろうが,まだベースが固まらない。そしてそれがいつ固まるかも見えてこない。国内組をベースにするというのは,海外組を主力にすることをリスクと考える思考から来ると思うが,思いの外意図が伝わらなかったのだろうか。

注目すべきはやはり来月の代表合宿で誰か一人でも海外組が呼ばれるかということである。アレックスが呼ばれることは例外としてもいいかもしれないが,よもや大量招集ということがあれば,オシムは代表を創る作業において大きく舵を切ったと見ても良いかも知れない。