ベッカムは米国に蹴球革命を起こす←総額2億ドル契約

サッカーのスペイン1部リーグ、レアル・マドリード所属のMFデービッド・ベッカム(31)は11日、今年6月末の契約満了後はレアルに残留せず、米国プロリーグ、メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍する、と発表した。契約期間は5年、総額は1億2800万ポンド(約300億円)にのぼる。(cnn.co.jp)
メジャーリーグサッカー」と言いながら,とても世界最高峰とは言えない米国のプロサッカーリーグ。だが,ここに名実ともにメジャーになる一歩が踏み出されたのではないか。

言うまでもなく,今世界の中で最高峰のサッカー=フットボールが見られるのはヨーロッパである。年俸や契約金も高騰し,世界中から有望な選手が集まって年中クオリティの高い試合を見ることができている。

ただ,今ヨーロッパではどんどん過密化する日程に苦しんでいるようにも見える。各国でリーグ戦があり,強豪チームは強豪同士でしのぎを削るチャンピオンズリーグに参戦し,かつナショナルチームでも試合が組まれている。もはやオフシーズンはないと言ってもいいくらいである。

クラブチーム・ナショナルチームとシチュエーションが異なる中で楽しめるのも醍醐味だが,上記問題を見つけてしまった米国はそれをすべて統一するような世界一のリーグを構築するかも知れない,とこのベッカムの契約で思えてきた。もちろん,ヨーロッパの優勢は続くであろうが,長い時間をかけながら米国が新しいサッカーの発信地になる可能性を大いに秘めている。