野球人の錯覚の錯覚

先週まででほどよく雨が降って中止になっていなかったら今週はほとんど野球が見られない。日程が狂うのも気の毒だが,試合がないことがもっと寂しい。そういえば巨人は何位だっただろう?パリーグはどうなってる?

野球人の錯覚−加藤英明 /山崎尚志
「四球は安打より悪い」「これで流れが変わりました」「延長戦は後攻が有利」・・・・・・。プロ野球解説者の言う通説やジンクスは本当か? 野球人が陥りやすい錯覚をデータで分析。
解説者がよく言うあのフレーズをデータ分析で検証。まだ半分読んだところだが,ほとんどの仮説は棄却されている。が,詰めの甘さが見受けられるように思う。

たとえば投手に出塁を許した場合の「流れ」について次のイニングの得点・失点で検証しているが,投手/ほかの打者で主語を分け,出塁したイニング自体の結果がどうなったか,というほうが知りたい。

また,4番打者が打った後のイニングなんかより,4番打者が打っての勝率や投手のがんばりなどを知りたい。

そういうわけで,十分な仮説検証ができているとは言い難いというのが今のところの結論だが,データを使ってこういった分析を行う本が出てきて,テレビ中継なんかで球場のベンチが写されてそんな本が見切れたりしたら,野球のしかたが少し変わっている日が来ているのかもしれない。

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